2018年に完成した「ランドマーク81」は、高さ461m(地上81階・地下3階建て)、ベトナムで最も高いビルです。
1区のシンボル「ビテクスコ・ファイナンシャル・タワー」の約1.7倍の高さを誇り、東南アジアでも屈指の存在感を放っています。
周辺一帯は、緑豊かな公園や運河が整備され、リゾートのような景観を作り出しています。
ビンタイ地区のサイゴン川沿いに建設されたことから、クルーズ船や観光バスで建物全体を眺めるコースが定番となるほどです。
フロア構成
地下1階〜5階は、ショッピングモール「Vincom Center」になっていることから、休日には家族連れや観光客が散歩やショッピングを楽しむエリアとしても人気です。
高層階は、5つ星ホテル「Vinpearl Luxury Landmark 81」で、屋上プールやスパなども楽しめるラグジュアリーな滞在が可能です。
そして、展望台「SkyView」フロアがこの建物の一番の観光スポットです。
入場料が少し高く、大人1人2,000〜4,000円です。
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今回は、展望台のすぐ下にある高層ラウンジ「Blank Lounge」へ行ってみました。
高層ラウンジ「Blank Lounge」
「Blank Lounge」は75階と76階にあるレストランバーです。
展望台のように入場料はかかりません。
張り出すようなガラス張りのテラスが人気で、スリリングさと、ホーチミンとは思えぬ肌寒さが高層感を高めます。
カクテルや軽食を楽しみながらホーチミンの夜景を眺める体験は格別で、大人の時間を過ごしたい方におすすめです。
飲食代はベトナムでは少し高めで、カクテルは1,000〜1,500円ほど。
周辺街区と魅力
ランドマーク81はVinhomes Central Park内に位置しており、緑豊かな公園、遊歩道、カフェやレストランも充実しています。
週末には敷地内でイベントや出店、ライブ演奏などが行われ、賑わいます。
現在はこの周辺やサイゴン川を渡った2区の開発地域の地価が、桁違いに跳ね上がっています。
歴史的・社会的影響
ランドマーク81の敷地は、以前は「Sài Gòn Golf Course(サイゴン・ゴルフ場)」 でした。
ベトナム戦争後にでき、長年利用されていたそうです。2014年頃からビングループが開発を進め、一気に再開発しました。
ランドマーク81は高さや規模だけでなく、ベトナムの急成長と都市開発を象徴する建物として国内外から注目されています。
この一帯は今も再開発が進んでおり、数年後にはまた違う街並みになっていることが予想されます。
高級マンションが立ち並ぶ一方で、昔ながらの住宅やスラムが残るコントラストは、まさに現在しか見られないホーチミンの姿といえるでしょう。
アクセス
「ランドマーク81」はビンタン区に位置しています。
メトロ1号線(日本のODAで建設)の駅、Tân Cảng駅またはVan Thanh park駅から徒歩10分以上かかります。
1区から向かう場合はGrabが便利で約10分・500円ほどで到着します。


